被災地への応援・・・・。
阪神大震災の時も関西の被害が甚大だった地域へ応援部隊が結成され応援に行った。
俺は若手だったためか声がかかることなく平穏な日々を過ごした・・・。
今回は違う。
ただの地震による被災地ではない。
原発を冷却する術を失ってヘリコプターで「バシャッと」水をちょっとしか掛けれない状況にある原発方面へ行くのだ・・・。
このヘリコプターでの冷却を試みる映像を見たとき日本終わったなって・・・思った。
東京消防庁のハイパーレスキュー隊がヒーローに見えた・・・。でも彼らにも家族があり本当は行きたくなかったんだろうな・・・と、今でも思う。
国は彼らの今後の生活を何があっても支えなければならないと思う。
さて、イヤとも大っぴらに言うわけにも行かず泣く泣く東北へ・・。
都内に一時集合しバスで数十名を一気に運搬。
車内は重苦しく道路は警察と自衛隊、消防やトラックばかり・・・。
現地の写真やよくない話は聞いていたが被災地へ入るとそこは別世界。
小学生の頃に本で見た白黒写真の関東大震災後がそこにはあった。
いや・・そんな被災地の中での綺麗な写真はそこにはなかったな。
ガレキの山とズタボロになった車。
いたるところに丸に×マーク。
後で知ったんだが丸に×マークはその中に死体があるって目印だったんだな。
津波被害にあった地域に至っては亡くなられた方がたくさん横たわり絶対に報道されない現実が見えた。
現地社員と合流し話を聞くと「一人では出歩くな。ここには犯罪者が集まてきている。地震で店が潰れていても日本人はお金を置いて行ってると報道されているが略奪はある。みんな生きるのに必死なんだ」と。
警備会社の制服はその時はとても有効でした。
物をあさっているやましい輩はすぐに逃げました・・・。
中には警備会社かって感じで全く気にもとめない連中もいたようですが・・・。
まぁ我社の一回の食事もおにぎり一個と味噌汁みたいな状況でしたので略奪もありうるなと・・・。
現地での主な活動内容は復旧させられる警備先は復旧させ被害が甚大な契約先は状況の確認。
みたいな内容です。
道を知らない我々応援部隊は復旧させれる場所の機器交換や夜間の巡回の補佐です。
一人で夜間に巡回してたら賊に簡単にやられちゃいますので・・・。
車内の相方は気さくな方が多くて色々と話を聞かせてもらいました。
報道されない現実やその人の被害状況や原発への恐怖、本当はここから逃げ出したい気持ちや家族が見つからないためにずっと探し回っている社員・・・。
耐え切れないでしょ・・・。
そんなかんなで、結局数週間現地へとどまりました。
現地の印象は津波と原発被害がない地域と被害地域によって全く異次元でしたね。人も環境もだ。
誰がこんな世の中にした?
地震?津波?原発?東電?
東電だろ。
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posted by ベテラン隊長 at 22:34
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