2013年03月19日

勤務中に起こった怖い話 4


今回はとある機械警備対象先で起こった怖い話。

そもそも火葬場なんて怖い話の宝庫っぽいだろ?

だけどそうそう怖いことなんて起こりやしない。

パッシブセンサー(空間センサーともいうし熱線センサーともいう)ってのが人体の熱とかに反応するんだけどこの端末がよく誤報だすんだわ。

猫とかの小動物は当然ながらネズミや蛾まで反応しちまうシロモンなんだ。

その日だって誤報だろうとタカをくくって急行したわけよ。



そこはいつもどおりの外観と雰囲気だった。

何も変わらない、いつも通り警報を淡々とこなす予定だった。

唯一違ったのは事務所内の床に白いハンカチが落ちていただけ。

警報発生箇所も事務所だったしハンカチ落下で反応したんだろうと帰ろうとした時に「バタン」って音がした。

俺にははっきりとその音が聞こえた。

そう音は、思いっきり火葬施設の中から発せられたものだった。

火葬の施設内は怖いから余程のことがない限りは入らないんだけど音が聞こえた以上確認しないわけにはいかなかった。

恐る恐る入ると中は薄暗く火葬する機械が複数台壁側に並んでいた。

一番奥の機械だけ扉が開放し他のは全て閉じられていた。

その光景が不思議だとは感じたが怖いとは思わなかった。

俺は懐中電灯と特殊警棒をしっかり握りあたりを照らしながら向かった。

その空いている機械まで行き扉の中を懐中電灯で照らしたが何もない・・・。

まぁいいかと帰ろうとしたら「ペタペタ」と何かが歩く音が接近してきた。

何も見えないが直感的にヤバイと感じすぐさま事務所へ逃げ込んだ。

事務所の扉の外では相変わらず「ペタペタ」と歩き回る音が聞こえる。

その音は近づいたり遠ざかったりと忙しなかった。

応援を呼びたい衝動に駆られたがプライドがそれを阻んだ。

そんなプライド捨てて呼べばいいのにな。

歩く音は一向にやまない・・・。

いっそのこと見てみるかと床に伏せて扉の下から覗き込むと白い足がうっすらと見える。

完全に幽霊やんけ・・・。

もうドン引きもいいところ・・・。

怖かったね・・・。

こういう時はお経なんだろうけど、お経なんてわからない・・・。

いっそのこと音楽でもながしてみっかと馬鹿な考え炸裂させて「つけまつける」をスマホから最大音量で再生。

今思えば何してんだ・・・・と思うけどその時は結構必死。

「つけまつける」を流すと「ペタペタ」は聞こえなくなった。

再度床に伏せてドアの隙間から覗いてみるとやっぱりまだ足あるじゃん・・・。

頭にきたので「こらあああああああああああああああ」って怒鳴りながらドアを勢いよく開けてみるとそこには足の持ち主はいなかった。

あったのは床に一枚の白いハンカチだけだった・・・。


これ夜勤で読んだら後悔した・・・。








以下のランキングに参加してます。
よろしければクリックお願いいたします。
にほんブログ村 住まいブログ 防犯・防災へ
にほんブログ村
にほんブログ村 その他日記ブログ 警備員・ガードマン日記へ
にほんブログ村

防犯・防災 ブログランキングへ
posted by ベテラン隊長 at 22:38 | Comment(1) | 怖い体験談 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年03月09日

勤務中に起こった怖い話 3


さて今回は勤務中に起こった怖い話の第三弾だ。

舞台は普通のオフィスビルに入居しているある会社の話。

警備会社ってのはお節介焼きで夜間の決められた時間に警備が開始されていないと電話で対象先へ確認の電話尾する業務があるんだ。

顧客にとってはいいサービスだが警備隊はこれが大変。

何が大変かっていうと電話は警備隊では行わないんだが、応答がなかったら警備隊が現場へ訪問しているかいないか確認するんだ。

いますかぁ?って。

深夜の真っ暗なオフィスに向かって呼びかけるんだぜ?

返事なんかあるわけないよな。

でもな、たまに酔っ払った社員が会社で寝ているなんてこともあるから内部の部屋の確認を怠ったら起きた社員が歩き回って警報多発の110番なんてこともあるんだ。

そんな失態演じたらこっぴどく説教されてと始末書ってな感じのお楽しみが待ってるわけ。

話が飛んじまったな・・・。




その日も面倒な警備の確認に隊員オフィスへ行ったら奥の方のデスクにだけ照明が灯され一人の男性が仕事を行っていたんだ。

男性に警備が入っていないからいつまで仕事をするのか尋ねると「あと2時間ぐらいで帰るよ。わざわざ来てもらって悪いね」ってお客に言われ報告書にサインをもらって帰ってきたんだ。

報告書にはしっかりと「佐藤○○」(仮名)って書かれてたな。

だけど世間様の会社が出勤する時間に俺のもとにその会社からクレームが入ったんだ。

「昨晩警備の確認に来てもらったようだが悪い冗談はやめてくれ」

なんのことだか俺はさっぱりわからなかったね。

「だから、その「佐藤○○」ってサイン」

え?いやお宅の社員でしょ最後に帰ったのは・・・。

「 「佐藤○○」は先週事故で亡くなっているんだ。お宅の会社はどうなっている!!」

ここで俺は全てを察したわけ。

そこから電話口で「うちの社員からその人の特徴聞きます。亡くなられた以前にお会いしたことない方ですので特徴なんて隊員はわからないと思うので」って話て隊員へ特徴聞いたら・・・

決め手となったのは顔の一箇所にあるホクロ・・・

電話で説明するとお客さんも電話口で分かるぐらい顔が真っ青になってたね・・・。

非常に仕事熱心な方だったから死んでもまだ仕事をしているのかと・・・。




にほんブログ村 住まいブログ 防犯・防災へ
にほんブログ村
にほんブログ村 その他日記ブログ 警備員・ガードマン日記へ
にほんブログ村


posted by ベテラン隊長 at 22:26 | Comment(0) | 怖い体験談 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

勤務中に起こった怖い話 2

前回は学校で起こった怖い話でしたが今回は病院が舞台です。


その病院は昔は繁盛していて入院患者もおり、いわゆる24時間医療関係者がいたため警備はやっていませんでした。

時代の流れか病院自体が廃れ入院患者はいない24時間体制の病院でなくなってしまったために機械警備を導入した病院になります。

ですので、警備開始当初から恐ろしい雰囲気たっぷりのイカした対象先でした。

警備開始後まもなく不思議な現象は起こり始めました。

医局に設置している非常用の押しボタンが誰もいないのに警報を出力し始めたのです。

この非常用の押しボタンはよく銀行のATMとかの横に赤いボタンがあるのですがほとんどそれと変わらないボタンです。

機械物なので初めのうちは不良品だろと思い交換しましたが、その交換が3回目になると機械的なの?となりました。

そこで本来は行わないのですがたまたま返品になったネットワークカメラがあったので押しボタンのみ撮影するように設置しました。

すると、異変はその日のうちに表れ非常用の押しボタンがうっすらした湯気のような煙のような手の形をしたもので押されておりました。

警報発生時刻もカメラの設定時間と同じでした。

本当かよって思いますよね?

私も思いました・・・。

その映像がもとで非常用の押しボタンは撤去されました。

院長に映像を見てもらいましたが院長も怖がってました。


警備会社にとっても心霊現象は怖いものです・・・。

しかし、警備会社の社員は心霊現象より怖いのは生きている人間だってことを誰よりも知ってます。

この話は後日・・・。



にほんブログ村 住まいブログ 防犯・防災へ
にほんブログ村
にほんブログ村 その他日記ブログ 警備員・ガードマン日記へ
にほんブログ村
posted by ベテラン隊長 at 22:24 | Comment(0) | 怖い体験談 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は90日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。