今回はとある機械警備対象先で起こった怖い話。
そもそも火葬場なんて怖い話の宝庫っぽいだろ?
だけどそうそう怖いことなんて起こりやしない。
パッシブセンサー(空間センサーともいうし熱線センサーともいう)ってのが人体の熱とかに反応するんだけどこの端末がよく誤報だすんだわ。
猫とかの小動物は当然ながらネズミや蛾まで反応しちまうシロモンなんだ。
その日だって誤報だろうとタカをくくって急行したわけよ。
そこはいつもどおりの外観と雰囲気だった。
何も変わらない、いつも通り警報を淡々とこなす予定だった。
唯一違ったのは事務所内の床に白いハンカチが落ちていただけ。
警報発生箇所も事務所だったしハンカチ落下で反応したんだろうと帰ろうとした時に「バタン」って音がした。
俺にははっきりとその音が聞こえた。
そう音は、思いっきり火葬施設の中から発せられたものだった。
火葬の施設内は怖いから余程のことがない限りは入らないんだけど音が聞こえた以上確認しないわけにはいかなかった。
恐る恐る入ると中は薄暗く火葬する機械が複数台壁側に並んでいた。
一番奥の機械だけ扉が開放し他のは全て閉じられていた。
その光景が不思議だとは感じたが怖いとは思わなかった。
俺は懐中電灯と特殊警棒をしっかり握りあたりを照らしながら向かった。
その空いている機械まで行き扉の中を懐中電灯で照らしたが何もない・・・。
まぁいいかと帰ろうとしたら「ペタペタ」と何かが歩く音が接近してきた。
何も見えないが直感的にヤバイと感じすぐさま事務所へ逃げ込んだ。
事務所の扉の外では相変わらず「ペタペタ」と歩き回る音が聞こえる。
その音は近づいたり遠ざかったりと忙しなかった。
応援を呼びたい衝動に駆られたがプライドがそれを阻んだ。
そんなプライド捨てて呼べばいいのにな。
歩く音は一向にやまない・・・。
いっそのこと見てみるかと床に伏せて扉の下から覗き込むと白い足がうっすらと見える。
完全に幽霊やんけ・・・。
もうドン引きもいいところ・・・。
怖かったね・・・。
こういう時はお経なんだろうけど、お経なんてわからない・・・。
いっそのこと音楽でもながしてみっかと馬鹿な考え炸裂させて「つけまつける」をスマホから最大音量で再生。
今思えば何してんだ・・・・と思うけどその時は結構必死。
「つけまつける」を流すと「ペタペタ」は聞こえなくなった。
再度床に伏せてドアの隙間から覗いてみるとやっぱりまだ足あるじゃん・・・。
頭にきたので「こらあああああああああああああああ」って怒鳴りながらドアを勢いよく開けてみるとそこには足の持ち主はいなかった。
あったのは床に一枚の白いハンカチだけだった・・・。
これ夜勤で読んだら後悔した・・・。
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